
大きい地震が来たらと思うと
おちおち家も買えない…



だからこそ今回の記事は地震大国ニッポンに必須の知識やで
今回この記事を読んでほしいのはこんな人!
- 耐震・制震・免震の違いが知りたい
- 耐震・制震・免震のメリットデメリットを知りたい
- 耐震等級3あれば地震があっても家の中は安全と思っている
- 家づくりでの地震対策のイメージが湧かない
建物の地震対策として、耐震・制震(制振)・免震があり、それぞれ全く違ったものです。
こんな地震対策をイメージしていたのに、耐震等級3だけじゃだめだった~!なんてことにならないように、しっかりと知識をつけておくことで思い描いた安心を備えることができます。


耐震とは


とにかく物理的に耐えます!
建物の壁に耐震壁を設置します。地震によって家が倒壊してしまうことを防ぐことができますが、揺れの大きさを小さくするものではないので、家の中で家具が倒れるリスクは軽減できません。コストは3つの中で最も低コスト!



家具固定は必須っちゅうわけやな
制振とは
揺れエネルギーを吸収!
制振は制震とも呼ばれます。
制震装置(ダンパーや制震パネルなど)を設置することで、建物に伝わる揺れのエネルギーを吸収することで揺れ幅を縮小します。そのため家の中の家具等に伝わる揺れも軽減されます。コストは3つの中で真ん中。



ちなみに耐震と組み合わせることもできるで
免震とは
揺れをお家に伝えません!
基礎と建物の間に免震装置を設置することで、地面から伝わる地震の揺れのエネルギーを緩衝します。そもそも直接地面に接していないので、建物の揺れ自体が軽減され、家具固定も不要(と思いたい)。
そもそもコストは3つの中で最も高いため、エラ子は選択肢に上がらず。



手の上にボール乗せて揺らすと、
ボールは掌の揺れほど動かへん
あんなイメージやな(主観)



わ~できるなら理想やな♪
《耐震・制震・免震 比較表》+メリット・デメリット


特徴を踏まえて比較表をご用意しました。
合わせてメリットデメリットも見てみましょう。
耐震 | 制震 | 免震 | |
---|---|---|---|
地震の揺れの大きさ | 大きい | 小さい | かなり小さい |
家具固定 | 必須 | した方が安心 | しなくても大丈夫 |
設置コスト | 安価 | かかるが安価 | 高価 |
設置コスト目安 | 数十万円 | 50~100万円 | 150~600万円 |
メンテナンスコスト | なし | なし | あり |
メリット | ・地盤や立地は不問 ・工事が簡単 ・低コスト | ・構造に左右されない ・耐震と併用可能 ・低コスト | ・家も家財も安心 ・最強の地震対策 |
デメリット | ・揺れることで家、家財ともに ダメージが生じやすい ・家財固定による景観を削ぐ可能性あり | ・間取りに制限がかかることがある。 ・コストは耐震と比較し高価 ・家財固定は必要 | ・比較的新しく 経過年数に応じて変化が不透明 ・台風でも揺れる ・地盤が軟弱だと設置できない ・コストはメンテナンス含め高価 ・建物の周囲にゆとりが必須 |
コストがかかる免震ですが、ここまでしっかりと地震対策がとれるのであれば、地震保険加入をしないことでコストパフォーマンスが上がる可能性があるなと感じます。
反面まだまだ地震対策はいろいろな方法が模索されつづけているので、もっとすごい対策も出てくるかもしれませんね。



浮くとか?



ラピュタか!
っていいたいとこやけど、それも実はもうあるで
『浮く家』とかで調べてみて



冗談やったのに、もうあるん?!
エアー断震システムを採用している岸本建設さんをご紹介。阪神淡路大震災の被災地なので、地震対策への思い入れも強いのでは?と勝手に思いました。
サイトによると、価格は免震の約半額だそうです!
エラ子には高嶺の花ですが、調べれば調べるほどいろんな対策がありますので、ぜひいろいろ調べて納得のいく検討してみてください!
ちなみにエアー断震システムの三誠ホールディングスさんでは実験動画もご覧になれます。
《耐震で建ててみた結果》わかった5つの「後悔とおすすめ」


耐震構造(ちなみに耐震等級3)にした我が家のおすすめと後悔は下記の通り
①制震も検討の余地あり
引っ越し早々震度2の地震で3階に居た時かなり揺れました。



これは震度3やろ!くらい揺れて、
震度2~1と知りショック!
意外と揺れるで~
制震での追加投資は家族の安全を守るために住み続けることを考慮すると、あってもいいオプションだったと感じます。
制震でどのくらい変わるかは、正直体験するしかないでしょう。
可能であれば、近くで開催されている地震体験イベントに参加して、
制震と免震の違いを実感するのが一番だと思います!



住まいの地域+制震+(免震)+体験会
とかで検索したらええで!!
今回の記事で制震をつけていない我が家に代わり、制震ダンパーをつけたマグBLOGさんの体験談をご紹介!
なんと制震ダンパーを30万円で設置されています。



安い~~!!
《マグBLOG》 制震ダンパーを30万円で導入した経緯と理由
②年収的に免震はなし一択
前述したとおり、もっともコストが高い免震は手の届かないもの。
ちなみに免震では設置コスト150~600万円のほか、
ランニングコスト(メンテナンスコスト)として数年毎に3~5万円の点検、地震後の点検に3~5万円程度
メンテナンス必要となれば都度都度…
メンテナンスすることで60年の耐久年数がありますが、メンテナンスしないともちろん耐久年数は下がるそうです。
大地震で装置自体の故障では取り換えが必要になります。



メンテナンスコストは
換気システムだけでお腹いっぱいw
③クローゼットの扉をつけるべし
寝室のクローゼットの使い勝手とコスト削減のため、クローゼットの扉は取りました。衣類が取り出しやすい反面、見栄えは整えておかないと萎えます。
地震の際に物が落下することを考え、上部には重いものを置かないようにしていますが、扉をつけていたらいろいろ置けたのになと思います。
何より、扉をつけることで落下を防ぐことができるのでつけておけばよかったなと思います。



ただ扉がないと、
ほんまに服は取り出しやすいから
片付け苦手なこどもには良かった!
一長一短やな~
④設計の時点から固定家具の設置がおすすめ
固定家具は、動かないメリットと動かせないデメリットがありますが、
スタディスペースに机と棚を設置しておいてよかったなと思います。
地震の際に危険なのは大きな家具が倒れることです。
中身がばらばら書類等が落ちるくらいだと、後で直せば大丈夫。
でも家具が倒れると、下敷きになるなど命に係わることになりかねません。
背が高い、大きな家具や高いところに設置する重量のあるものは、固定する方法を検討しつつ設計士さんに相談しましょう。
⑤キッチンボードのウォールキャビネットはなくして正解
キッチンボードの上部にある天井から垂れるような収納のウォールキャビネット、工務店から勧められましたが、結果つけませんでした。
確かに収納は多い方がいいんですが、上の方に収納があると不安。取りにくいですし。
地震の際扉がロックされるような機能がついているものもありますが、地震の後は開けなきゃならないわけで。
開けたとたんに倒れてくる危険な物もあるかもしれません。
引き出し式ならまだ安心ですが、ウォールキャビネットは開き戸か引き戸に限定されます。
なによりウォールキャビネットが無いことでキッチンがすっきり見えるので、本当につけなくてよかったと思います。



引き出し式のフロアキャビネットで十分
人間これだけと思ったら
それ以上食器は買わんくなるもんやでw



どうしてもつけたい人は、
地震でロックがかかるタイプを
選んでほしいな
《耐震・制震・免震の比較》まとめ
- コストを考えると 耐震 < 制震 < 免震
- 耐震と制震では家具固定は必要
- 年収400万円のエラ子に免震は魅力的だけど無謀、高価すぎ
- 可能な範囲で地震対策をするべし 無茶は禁物



今もいろんな方法が研究開発されてるから、
今ある方法より安くていいものもでてくるはず
調べてみてな!



でもいざって時に家族が元気で過ごせることと、
今を無理しないコスト管理の意識も必要やな
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