「今家を建ててるんだけど、台風が来るみたいで心配…」
「これから家づくりを考えているけど、台風の対策はどう必要なの?」と思っていませんか。
台風といえば強い雨と強い風。
木材を使用することが多い日本の住宅には、雨は天敵です。
強風で足場が
飛ばされへんか心配…!
日本では雨が一年のうち平均して122日。
中でも雨が多かったのは石川県(194日、)秋田県(192日)、富山県(186日)
北海道でも151日と平均を大きく上回っています。
最も雨が少ないのは岡山県の85日でした。(2020年度)
出典:統計でみる都道府県・市区町村のすがた 総務省統計局
注文住宅を建てるのに必要な工期日数は180日程度の契約が多いです。
つまり工期のうち60日ほどは雨の日ということになります。
エラ子の工事請負契約も
180日でした
建築中に台風がくるリスクを知ることで、チェックポイントや対策を身につけておきましょう。
- 家を建てる予定がある
- 台風など天災による家への影響が気になる
- 家づくり中の損害、補償は誰がするの?
この記事を読むと
台風時のチェックポイントと
コストリスクを確認できるで
建築中の台風 2つのチェックポイント
- 大雨への対策がとれているか
- 強風への対策がとれているか
順番に詳細を見てみましょう。
大雨への対策がとれているか
基本的に雨が多い日本の建築物に、雨への対策はもちろんされています。
それでも台風や警報級の大雨となると話は別です。
雨降り後、下記のような状態でないか建築物を確認しましょう。
- 限局的に湿って柔らかくなってる場所がある。
- 床下地の表面が浮いてきている。
- 外壁の下地が剥がれてきている
- 不自然なほど粉っぽく白いものが付着する。
- ぽつぽつ黒い斑点がみられる。
- 雨漏り(水漏れ)がある
木材、断熱材、柱や梁、合板、コンクリートなど、素人目でみても違和感があるのは要チェック。
柱や梁には強度のある
乾燥材が使用されている
多少の雨では大丈夫
でも長いこと濡れると
強度に問題が出てくるので
濡れないに越したことはない
気になる部分は写真や動画に残し、経過を観察できるようにしましょう。
そのまま工事が進み、見えなくなるものが大半なため、場合によっては見えなくなる前に修繕を検討していかなくてはなりません。
建築中に乾燥してく程度のものであれば問題にならないものがほとんどだそうです。
といわれても
素人にどの程度で乾燥
するとかわからんし…
一度腐敗してしまった木材や、浮いた下地を建築後に交換することは容易ではありません。
気になる場合はホームインスペクションなど、第三者への相談も検討しましょう。
エラ子も家が建ってから
ホームインスペクション
(住宅診断)を依頼しました
強風への対策がとれているか
足場のシートが束ねられているかがチェックポイントです。
強風であおられることで足場が倒壊すると、自分の家だけではなく周囲の住宅への影響もあり、二次災害に発展しかねません。
注文住宅などで建築を依頼しているのであれば、施工業者へ問い合わせて対策を講じてもらえるよう一言添えておきましょう。
もちろん業者はプロなので、あらかじめ対策をしてくれていることが予測されます。
それでも声をかけておくことは、大切な家をお願いしますとプロに伝えることになります。
「会社のこと、信用してないの?余計なお世話」と思われるかもしれないと躊躇するかもしれません。
しかし、ほとんどの施工業者はこうした対策をしているので大丈夫ですよ。と快く話を聞いてくれます。
ずっと家で風の音を聞きながら不安になるより、プロに話をしておくことで安心できるほうがいいですね。
頼りにしてます!
おねがいします!
という思いを伝えて
コミュニケーションを
取っておくのは大切
絶対に濡らしてはいけない建材とは
絶対に濡らしてはいけないものはグラスウールです。
グラスウールとは断熱材の一種で、一度濡れると結露の原因となり、ほかの木材にも大きな影響を及ぼします。
もちろん断熱材としての性能も大きく低下します。
むしろマイナスかも
ってくらい
水分と相性が悪いです
また紙と石灰でできている石膏ボードも濡れることで強度がおち、見た目にも残念なことになります。
使用している部分について、事前に確認しておくといいですね。
建築中の台風で破損 修繕費用はどうなる?工期の変更は?
台風など天災の場合、注文住宅の場合は施主が費用を負担します。
また、建売の場合は販売業者が負担することになります。
工事中の地震や台風などの天災におけるリスク負担は施主が原則となるよう契約書に記載されています。
契約書をみてみるで
【我が家の場合 契約書の記載内容】
次の各号の一に該当する事態が発生し、それによって請負代金の増加または工期の変更が必要になった場合には、受注者は発注者に対してその請負代金または工期の変更を求めることができるものとし、発注者は意義なくこれを承諾するものとします。
経済事情の変動、その他予期することのできないような異常な自由の発生、または天災地変等の不可抗力により請負代金があきらかに不適当であると認められたとき。
工期の長期化に関しても、かかる費用の負担は施主となります。
工期の長期化で懸念されるのは下記のようなものがあります。
- つなぎ融資の期間延長
- 仮住まいの契約延長
- 予約している引っ越し業者
- ネット回線開通の予定変更
- こどもの転校にともなう調整
などなど、ほかにも出てくると思います。
大きなものから小さなものまで影響が出てくるのがわかります。
費用アップや工期延長
起こるとなかなか
リスキーなうえに
家まで心配という状態に
建築開始時期は台風の時期を避けるのもひとつ
最も木材が濡れてはいけない時期はやはり建築開始時。
建築地域の天候を確認して、雨が降りやすい時期を避けて建築開始ができるよう逆算して契約するといいかもしれません。
3月着工のエラ子は
梅雨時はあったけど
台風は免れました
速攻で地震あったけど
とはいえ台風・雨・地震大国の日本。
大工さんや施工者、現場監督さんには長きにわたって培ってきた日本の建築工法技術とプライドがあります。
そんな心強いパートナーと、密なコミュニケーションをとりながら、いい家づくりを目指していけるのがベストだと思います。
まとめ
- 台風時に建築中の場合は観察と記録を残そう
- チェックポイントを参考にしつつ、現場とコミュニケーションを図ろう
- どうしても心配な状態の場合は、第三者の介入も検討を
気になる場合はホームインスペクションなど、第三者への相談も検討しましょう。
ホームインスペクション
(住宅診断)を依頼した
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